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はなこやからの最新情報をお伝えします。
Hanakoyaオリジナル配合トリートメント剤入りダウン専用洗浄液
性能試験データ公開
Hanakoyaで使用しているダウン専用洗浄液の性能試験データをご紹介いたします。
油脂会社の研究開発室の協力のもと、実際にモンクレールのグースダウンを使用して検証致しました。
Ⅰ:試験サンプル
モンクレール品 :表地ナイロン100%、中綿ダウン90%+フェザー10%
※ダウンを切断し羽毛を取出し、羽毛1gにて比較試験。
※ウエットクリーニングに使用する洗剤及び加工剤はすべて弊社オリジナル配合によるものを使用。
Ⅱ:洗浄性比較試験(塩分汚れ)
ダウンを切断し中綿を採取。採取した中綿を1g計量。
中綿1gは、未処理・一般洗浄方法・当社洗浄方法として3種準備。
未処理は、疑似汚れを付着させずまた、洗浄も行わないで比較基準とする。
疑似汚れとしては塩を使用。塩分濃度10%slon溶液で処理し、中綿に塩を付着させる。
疑似汚れを付着させた中綿を下記の条件にて洗浄処理。
一般洗浄方法 →常温×10分間のドライ洗浄。薬剤濃度0.5%slon。
当社洗浄方法 →常温×10分間のウエット洗浄。薬剤濃度0.3%slon。
-洗浄結果-
一般洗浄方法 洗浄前1.31g →一般洗浄方法 洗浄後1.05g 除去率83.9%
当社洗浄方法 洗浄前1.34g →当社洗浄方法 洗浄後0.99g 除去率100.0%
Ⅲ:洗浄性比較試験(タンパク汚れ)
血液タンパク汚れの洗浄性(試験布での洗浄性)
洗浄性試験布としてのEMPA111を用いて、タンパク系汚れの洗浄性を比較。
一般洗浄方法 →常温×10分間のドライ洗浄 薬剤濃度0.5%slon。
当社洗浄方法 →常温×10分間のウエット洗浄薬剤濃度0.3%sl
血液タンパク汚れの洗浄性試験時の洗浄液の変化
▲各洗浄後の試験布▲
▲ドライ洗浄液は汚れていないが、ウエットの洗浄液は汚れで濁っている。▲
Ⅳ:風合い比較試験
ダウンを切断し中綿を採取。採取した中綿を1g計量。
中綿1gは、未処理・一般加工方法・当社加工方法として3つ準備。
未処理は、風合い加工を行わず比較基準とする。
中綿を下記の条件にて風合い処理。
一般風合い加工 →薬剤濃度0.5%slon溶液にて常温×5分間ドライ処理。
当社風合い加工 →薬剤濃度0.3%slon溶液にて常温×5分間ウエット処理。
各処理を行った中綿1gをメスシリンダーへ自然落下にて投入。
中綿の嵩高により風合い(ボリューム感)を比較。
▲同じ1g量をメスシリンダーへ自然落下にて入れ、嵩高によりボリューム感を比較。▲
今回の性能試験データを簡潔にご説明すると、汚れ落ち(洗浄性比較)では一般的なドライクリーニングと弊社のウエットクリーニングでは大きな差が出ています。ダウンのボリューム(風合い比較)では1gでもこれだけの差が出ているという事は、ダウン全体で考えると大きな差が出るという事になります。画像では分かりにくいかもしれませんが、ドライクリーニング後の羽毛の状態は未処理の状態のものと形状はあまり変わりません。ウエットクリーニング後の羽毛の状態は明らかに羽毛がほぐれてふっくらとしているのがわかります。このように一般的なドライクリーニングと弊社のウエットクリーニングの違いをお分かりいただけましたでしょうか。